PROFILE

案件を渡り歩くエンジニアから、“プロダクトを育てる”エンジニアへ

案件を渡り歩くエンジニアから、“プロダクトを育てる”エンジニアへ

N.K.

2023年12月入社
エンタテイメント・インサイト部/シニア・データエンジニア
システムエンジニアとして主にフリーランスで活躍。DWH構築に関わったことでデータ活用に興味を持ち、ジョブチェンジ。データサイエンティスト部門を持つ会社に転職し、実務を通じてデータ分析を学習。業務系システムの開発からデータ分析モデル構築、クラウド環境でのインフラ構築まで、幅広い領域のエンジニアリング経験を持つ。

これまでのキャリアを教えてください。

私は新卒からシステムエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。
転職やフリーランスを経て10年ほど携わる中で、“目に見える成果物を作るだけでなく、その裏側にあるデータをどう扱うか”という部分への興味が徐々に強くなっていきました。

転機になったのは、複数の外部サービスや社内システムからデータを定期取得し、時系列データベースやDWH(データウェアハウス)に蓄積するプロジェクトに携わったことです。
単にデータを集めるのではなく、「どう整理すれば分析しやすくなるか」「どんな切り口なら意思決定に役立つか」といった視点に触れ、データの面白さに気づきました。

その後、データ分析の専門部署を持つ企業に転職し、本格的にデータ分析スキルを磨きました。統計的手法・可視化・機械学習・SQLを中心としたデータ基盤構築——学ぶことは尽きませんでした。
そこから再びフリーランスへ。7年間ほど企業のデータ分析案件を請け負いながら、より実践的なスキルを積み重ねていきました。

エンジニア → データ分析 → データエンジニアへと徐々に軸足を移していき、自然と「データ×プロダクト」という領域に惹かれるようになった頃にGEM Partnersに出会いました。

現在の役割・ミッションを教えてください。

現在は主に、新規事業である 『エンタメブランドスコープ』 のシステム構築やデータ基盤の整備に携わっています。
このサービスは、エンタメコンテンツの「ブランド力」を可視化する新しい指標を提供するプロダクトで、SNS上の反応や検索行動など、幅広いデジタルデータをもとに作られています。担当している業務は多岐にわたります。

各プラットフォームからのデータ収集
パイプライン整備・ETL構築
分析しやすいデータ構造への加工
ダッシュボード設計
アプリケーションとの連携
プロダクト戦略の技術的観点からの提案

“インフラ・バックエンド・データエンジニアリング・分析”の要素が混ざったような仕事です。
単なる分析ツールづくりではなく、「エンタメの意思決定を変えるサービス」の基盤づくりを担っている実感があります。

GEM Partnersに入社を決めた理由を教えてください。

最も大きかったのは、「エンターテインメント×データ」という独自性のある領域で、しかも専門性の高い事業を展開していたことです。
フリーランスとして分析に携わる中で、「案件が終わるとその先の改善プロセスに関われない」というもどかしさが常にありました。
本当は、分析して終わりではなく、
データ収集 → 分析 → 改善 → 再計測
というサイクルに継続的に関わったほうが、プロダクトやサービスは確実に強くなる。それを実現できる環境を探していた時に出会ったのがGEM Partnersでした。映画・ドラマ・アニメ・ゲームといったエンタメ領域は、一般消費者の趣味嗜好が瞬間瞬間で変わっていくダイナミックな世界です。
その変化をデータで“可視化”し、業界を前進させていく——そんな取り組みに携われることに強い魅力を感じました。

実際に働いてみて感じた魅力はどんな点ですか?

① 自由度と裁量の大きさ
勤務時間や場所だけでなく、取り組む技術選定やプロジェクト推進の方針も、かなり自由に考えられます。
前職のフリーランスの働き方とのギャップを心配していましたが、むしろ自由度は変わらず、かつ「ユーザーに価値を届けるところまで見届けられる」点が魅力です。

② 小さなチームだからこそ、企画にも深く関われる
GEM Partnersはまだ決して大規模な組織ではありません。
そのため一人ひとりの責任範囲が広く、
「これを実現するためにはどんなデータが必要か?」
「どんなアプローチで分析するとデータの価値を最大化できるか?」
といった企画的な視点が自然と求められます。
技術者としてコードを書くことももちろん大切ですが、"データプロダクトをどう価値あるものにするか"まで関われる点は大きなやりがいです。

③ 多様なエンタメ好きが集まる場所
社内には映画オタク、アニメにとても詳しい人、ライブ遠征が趣味の人など、“エンタメ愛”が強い人が本当に多いです。
ジャンルも偏っていないので、会話の端々からインスピレーションが得られます。
自分が得意でない分野のエンタメでも、隣の席の人が当たり前のように深く教えてくれるので、日常的に知識が広がっていく環境です。

今後のビジョンを教えてください。

個人としての目標は、
「エンタメ業界を1mmでも前に進めること」
これはずっと変わりません。

そのために、まずはブランドスコープをより強固なサービスに育てつつ、
中長期的には映画に限らず、音楽・アニメ・ゲーム・スポーツなど、
多様な領域へと分析の幅を広げていきたいと考えています。

また、社内全体としては“エンタメ×データ”の分野で唯一無二の存在になることを目指しています。
データ分析は業界的にもまだ発展途上で、GEM Partnersが担える余白は大きいと感じています。

座右の銘はありますか?

私の座右の銘は
「明日できることは今日しない」
です。

ただ先延ばしにしているわけではなく、“本当に自分が今やるべきことは何か?”を常に自問するための言葉です。
今やっていることが本質的に価値を生むのか?
もし違うなら、それは明日でいい。
そのかわり、“本当にやりたいこと・やるべきこと”は今日すぐに手をつける。
そんな働き方を意識しています。

仕事そのものを“エンターテインメント”と捉えており、
今の仕事はまさに自分が最も没頭できるエンタメだと思っています。

最後に、これから入社を考えている方に一言お願いします。

エンタメにそこまで詳しくなくても問題ありません。
社内には有識者がたくさんいますし、
「エンタメコンテンツ体験費用補助制度」で実際に映画やライブに触れて学べる環境もあります。

自由度の高い環境で、自分の技術を活かしながら、エンタメ産業をデータで変えていきたい。そんな方と一緒に働ける日を楽しみにしています。


2025年11月15日時点